2014年9月24日水曜日

モノの長さにも吉凶がある (2)

風水尺における吉・凶の各区分についての詳細


■吉運の寸法■

「財」

0~5.4cmの長さ。

運の周期における最初の区分であり、さらに、4つの吉運に細分される

すなわち、

・ 財徳(財運)

・ 宝庫(勝負運)

・ 六合(6種類の幸運)

・ 迎福(富裕)


「義」

16.2~21.6cmの長さ。

吉運周期の4番目の区画。

良き指導者に得まれ、人の助けを得られる人生となる。

この区分も4つに細分することができる。

・ 添丁(子宝に笑まれる)

・ 益利(小金で大金を得られる)

・ 貴子(大きく成功する息子を授かる)

・ 大吉(すべてに順調)


「官」

21.5~27cmの長さ。

吉運では3番目にあたり、権力運をもたらす。

・ 順科(試験の成績が優秀)

・ 横財(努力せず財を得る)

・ 進益(財運が良い)

・ 富貴(家族が高い名誉を得る)


「本」

37.5~43.2cmの長さ。

・ 財至(財産を得る)

・ 燈科(試験に合格する)

・ 進宝(財運がよい)

・ 興旺(大いに繁栄する)


■凶運の寸法■

「病」

5.4~10.8cmの長さ。

概して病気を暗示する。

・ 退財(財産が減少する)

・ 公事(訴訟問題)

・ 牢執(牢屋に入れられるほどの凶運)

・ 孤寡(配偶者の死去)


「離」

10.8~16.2cmの長さ。

何かしらの別れを示唆する。

・ 長庫(離別)

・ 却財(財産を失う)

・ 官鬼(害を及ぼす人と出会う)

・ 失脱(窃盗・強盗を暗示)


「却」

27~32.4cmの長さ。

損失を意味する長さ。

・ 死別(死別、あるいは何かしらの形の別れ)

・ 退口(必要なものを失い、生活の糧をなくす)

・ 離郷(不祥事を起こして故郷を追われる)

・ 財失(財産を失う)


「害」

32.4~37.5cmの長さ。

深刻な凶運を意味する。

・ 災至(災害に見舞われる)

・ 死絶(死)

・ 病臨(不健康)

・ 口舌(醜聞や口論)



2014年9月19日金曜日

モノの長さにも吉凶がある (1)

多分、この概念は西欧社会にはないと思いますが、実際、アマゾンで「風水尺」「魯班尺」という名前で販売されています。

すなわち、どの家庭の家の中にあるであろう、テーブル、食器棚、窓、扉などの大きさが吉を呼ぶか、凶を呼ぶか知ることができるのです。

風水尺は8周期からなり、吉の周期(長さの間隔)と凶の周期(長さの間隔)が、それぞれ4つずつあります。

一周期は約43cmで8つの吉の長さと凶の長さにに区分され、この吉凶の繰り返しが無限に続くことになります。

この風水尺を使い慣れると、家具、扉、窓、名刺、封筒からメモのサイズに至るまで、寸法を持つほぼ全てのモノに対して、その吉となる長さを適用することにより、幸運を呼び込むことが可能になります。

さて、この風水尺ですが、風水愛好家の間では広く使われているようです。

さらに専門的な風水尺では、陽宅(通常の住宅・ビル等)と陰宅(お墓)の2つのケースについて別々に使えるように、2種類のスケールが示されているものがあります。

風水尺の計測単位は約43cmです。

これは対角線の長さが、他の2辺それぞれの平方根の合計と等しい正方形の一辺の長さから導き出された数値で、西洋の数学者らはこれを「魔法の正方形」と呼び、中国人はこれを「神秘の数」とみなしています。

この風水の計測単位は、8つに区分され、それぞれ八卦の1つが当てはめられています。


実際の風水尺の活用方法としては、例えば、良い風水の寸法で机を作ると、職業運が向上したり、子供の勉強机においては学習能力の向上が望めるでしょう。

机の高さ、奥行き、幅や、椅子の高さを風水尺を使って、吉の寸法に調整します。


簡単に風水尺の長さと吉・凶の関係を表にすると以下の通りになります。


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寸法(cm) - 吉・凶 - 象意
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0 - 5.4  吉  繁栄

5.4 - 10.8  凶  不健康

10.8 - 16.2  凶  離別

16.2 - 21.5  吉  認知

21.5 - 27  吉  昇進

27 - 32.4  凶  損失

32.4 - 37.5  凶  事故

37.5 - 43.2  吉  幸福



2014年9月3日水曜日

様々な風水の流派

一口に「風水による開運」といっても、ご存知のように、世の中には様々な流派が存在しますが、
悲しいことに、その殆どが、日本には伝来されていません。

また、風水とは銘打ちながらも、我流のものも存在し、まさに玉石混合の状態です。

また、風水を理解し、活用するには


  • 五行
  • 干支
  • 易経
  • 方位
等の様々な知識を必要とし、非常に複雑な体系を成していることが、一般に広まらない理由の1つでしょう。

今までの記事は、八宅法を中心として記事を書いてきましたが、以下は、代表的な流派の簡単な紹介です。


  • 八宅法

    建物の向きと坐による宅卦から易卦を基にし、吉凶を振り分けた八方位の図を作成し、トイレ・シンクなどの水周り、玄関・寝室・リビングなどの適切な位置を決定する。
    そして、居住者の生年と性別から本命卦を算出し、建物の八方位との相性をみる。

  • 三合法

    玄関の向きと坐から12方位と24方位の各方位の吉凶と建物の運気を決定する。
    そして、家の居住者の生まれた「日」の地支と12方位との関連から各自の運気をみていく。

  • 奇門遁甲陽宅

    奇門遁甲は、一般的には動的な方位学として知られていますが(例えば、戦における兵法)、陽宅(一般の住居や建物)をみる方法もあります。
    これは玄関や大門の向きと建物の向きから八方位の吉凶を割り出します。
    この方法の面白いところは、単なる住居の吉凶だけでなく、そこに住む人のかなり詳細な吉凶までも判定できるところです。

  • 三元玄空法

    台湾や香港においては、この方法に関する書物が一番多く、とても人気のある流派のようです。
    この方法は時間の気や易の64卦基に鑑定してもので、非常に複雑な体系を成しています。
    住居と居住者の関係もよく分かる方法です。

  • 玄空八卦法

    8個の易卦から方位の象位を割り出す方法。
    日本の家相に近いもので、例えば、北は仕事運、東は健康運など、方位を固定的にみていく。
    住まいの運気を上げる方法。

  • バグア風水

    名前からも推測できるように、非常に珍しい、ヨーロピアン風水。
    東洋系風水の複雑さと完全に逆で、非常にシンプル。
    A4用紙1~2枚程度の説明で事足り、「誰でも・今日から」実施可能。
    「ガラクタ捨てれば自分が見える―風水整理術入門」(カレン・キングストン 著)に詳しい。