悲しいことに、その殆どが、日本には伝来されていません。
また、風水とは銘打ちながらも、我流のものも存在し、まさに玉石混合の状態です。
また、風水を理解し、活用するには
- 五行
- 干支
- 易経
- 方位
等の様々な知識を必要とし、非常に複雑な体系を成していることが、一般に広まらない理由の1つでしょう。
今までの記事は、八宅法を中心として記事を書いてきましたが、以下は、代表的な流派の簡単な紹介です。
- 八宅法
建物の向きと坐による宅卦から易卦を基にし、吉凶を振り分けた八方位の図を作成し、トイレ・シンクなどの水周り、玄関・寝室・リビングなどの適切な位置を決定する。
そして、居住者の生年と性別から本命卦を算出し、建物の八方位との相性をみる。
- 三合法
玄関の向きと坐から12方位と24方位の各方位の吉凶と建物の運気を決定する。
そして、家の居住者の生まれた「日」の地支と12方位との関連から各自の運気をみていく。
- 奇門遁甲陽宅
奇門遁甲は、一般的には動的な方位学として知られていますが(例えば、戦における兵法)、陽宅(一般の住居や建物)をみる方法もあります。
これは玄関や大門の向きと建物の向きから八方位の吉凶を割り出します。
この方法の面白いところは、単なる住居の吉凶だけでなく、そこに住む人のかなり詳細な吉凶までも判定できるところです。
- 三元玄空法
台湾や香港においては、この方法に関する書物が一番多く、とても人気のある流派のようです。
この方法は時間の気や易の64卦基に鑑定してもので、非常に複雑な体系を成しています。
住居と居住者の関係もよく分かる方法です。
- 玄空八卦法
8個の易卦から方位の象位を割り出す方法。
日本の家相に近いもので、例えば、北は仕事運、東は健康運など、方位を固定的にみていく。
住まいの運気を上げる方法。
- バグア風水
名前からも推測できるように、非常に珍しい、ヨーロピアン風水。
東洋系風水の複雑さと完全に逆で、非常にシンプル。
A4用紙1~2枚程度の説明で事足り、「誰でも・今日から」実施可能。
「ガラクタ捨てれば自分が見える―風水整理術入門」(カレン・キングストン 著)に詳しい。
0 件のコメント:
コメントを投稿