日本国内でポピュラーな九星気学のような、例えば、引越し時の吉方位・凶方位といった、移動の方向といったものは八宅風水ではあまり顔を出しません。
しかしながら、この八宅風水でも実は、旅行を含む移動や、重要な出張、家やオフィスの移転における、九星気学同様の吉方位・凶方位を知ることができます。
それは、移動する本人の生年月日と性別から求められる本命卦を基にした洛書の魔方陣から知ることができます。
八宅風水の場合、8つの吉方位・凶方位が定義されており、下記のように表記されています。
吉方位
- 生気 (せいき)
- 天医 (てんい)
- 延年 (えんねん)
- 伏位 (ふくい)
凶方位
- 渦害 (かがい)
- 五鬼 (ごき)
- 六殺 (ろくさつ)
- 絶命 (ぜつめい)
吉方位は 伏位 → 延年 → 天医 → 生気 の順に、凶方位は渦害 → 五鬼 → 六殺 → 絶命の順にパワーが大きくなり、例えば、生気は最大吉方位、逆に、絶命は最大凶方位となります。
そして、以下は、各本命卦における吉方位・凶方位です。
東四命
西四命
上記の「東四命」「西四命」というのは、本命卦の8つは、東側に吉方位が偏っているグループと、西側に吉方位が偏っているグループの2つに分けられることを示していて、これは、今回の方位のみならず、その人に幸運をもたらす家や玄関の向きにも密接に関わってきます。
なお、八宅風水の吉方位・凶方位は、九星気学のような時間・季節により変化する、といった概念はなく、生年月日と性別から決定される固定的なものであると言えるでしょう。
さて、以上のようにして吉方位・凶方位が知ることが出来たとしても、転勤や引越し等でどうしても凶方位へ移動しなければならなければならない時も長い人生の中にはあるでしょう。
あるいは、家族で移動する場合、家族の各人の本命卦が異なる場合は、どう対処したらよいでしょうか?
- 例えば、イギリスからオーストラリアへ直行便で移動する場合には、西四命の人にとっては幸運をもたらしますが、東四命の人には好ましくない移動の方向です。
この場合、東四命の人は、直接、オーストラリアへ向かうのではなく、一旦、北米を系由して、遠回りをしてオーストラリアに入ることでこの問題を解決することが可能になります。
なお、このような遠回りを利用した場合、途中で滞在する土地では、少なくとも6週間以上滞在しないと効果が現れない、と言われています。
- 家族で、例えば、夫と妻と子供の3人の卦数が異なる場合、夫と妻は、それぞれの最適な方角から目的地に入るように、別々のルートを選択するのが吉。
子供の場合、その子供が未婚であれば、子供達の運は親の運により決定されるので、特に気にする必要はない。 - 夫と妻が違う四命、すなわち、東四命と西四命の場合、東四命のパートナーが先に出発するのが吉。
子供の運は、母親の運が最も影響するので、母親と一緒に行動を共にするのがよい。 - 風水における方位の範囲は、九星気学とはことなり、8方位は等間隔、すなわち、全ての方位が45度となることに注意する。
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