2014年8月2日土曜日

地理風水と羅盤風水

地理風水(形法風水)

この種の風水は、所謂、古典的な風水にあたります。

家や都市の環境を対象としているため、文字通り、「風」と「水」が重要な要素となります。

そして、この風と水が年月をかけて作り上げた地形の全景を対象とした風水学ともいえるでしょう。

「四神相応の地」として知られる

  • 玄武
  • 青龍
  • 白虎
  • 朱雀
も、土地の起伏や水の流れ等、特徴ある地形に名付けられます。

日本においては、古くは、平城京・平安京で、この形法風水が活用されていると言われており、近年では、香港における2つの銀行の建築にあたり、「香港風水合戦」と一部では呼ばれる程、この形法風水が取り入られているようです。



羅盤風水

日本国内においては、こちらの方が認知の度合いが高いでしょう。

この風水は、個人の生年月日と性別から本命卦を求め、八卦と五行の概念を用いて、本人の吉・凶方位を求めます。

羅盤法風水では、非常に高度で微細にわたる正確さが求められますが、その計算・判別方法は長い間、中国の高位の者以外には秘密とされてきました。

しかし、近年になり、羅盤法風水の風水師やその子孫が、古来より秘儀とされてきた計算方法等を公開するようになり、世界中の人々が風水学の重要な領域について知ることができるようになりました。

また、これらの手法は、現実の様々な生活場面で実践できるように、より利用しやすい形に改良されてきました。

羅盤法風水は、あの同心円状にビッシリと文字の書かれた羅盤を用いるので、非常に難しいように見えますが、実際の作業は、予め決まった方法に従い、羅盤を読むだけのことです。

ただし、本当に難しいのは、その羅盤から読み取った情報を、「どのように解釈するか」です。

この点については、様々な流派に分かれる風水学により、解釈が分かれるというのが現実というところでしょう。

ここでは、数ある風水の流派の中でも非常に有力な八宅法や、時間の概念を取り込んだ飛星派風水について考えていきたいと思います。