2014年8月15日金曜日

易の八卦

易では、8個の卦を2つ組み合わせて(上卦と下卦)合計で64通りの卦を生成します。

一つ一つの卦は、線分が分かれている「陰爻(- -)」と、線分が分かれていない「陽爻(-)」が3本組み合わされたもので構成されている。

また、1つの卦は、天・地・人を表現されており、一番上の線(爻)が「天」、中段の線(爻)が「人」、そして、一番下の線(爻)が「地」を示している。

それぞれの卦は、いくつかの意味を持ち、さらに、それを補うシンボルや象意をも持ちます。

さらに、それぞれの卦自体に、霊符としての力を宿しているとも言われている。

8つの卦は地理上の8つの方位に対応しており、さらには、五行の要素にも対応している。

注意点としては、陰宅風水に用いる先天八卦と、陽宅風水に用いる後天八卦では、その意味や解釈が異なってくることです。


■ 易を使って風水を改善する ■

八卦の持つ意味は、住まいや仕事場等の風水的環境を改善する上で、重要な役割を担っています。

すでに既述したように、家や職場の風水を調べる時は、方位を調べる際には後天八卦図に従う。

後天八卦図の八卦と方位を合わせれば、各方位の意味や、家の中のそれぞれの場所(部屋)の意味や性質が明確化される。

各方位に対応する卦、五行の要素、シンボルカラー、陰陽などを調べることが出来る。

一つ一つの卦は複数の異なる意味を有するので、最初のうちは、短時間のうちに明確な意味を確定するのは難しいかもしれない。

しかし、練習を重ねるに従って、八卦から貴重な情報を得られるようになり、それを用いて、陰陽や五行のバランスを整えたり、幸運を呼び込むことができるようになります。


■ 占いの言葉としての「易経」 ■


中国の歴史上、重要な文書として挙げられる「四書五経」。

その文書の1つとして「易経」がふくまれています。

  • 四書

    • 論語

    • 大学

    • 中庸

    • 孟子


  • 五経

    • 詩経

    • 書経

    • 礼記

    • 易経

    • 春秋

「易経」の起源は、もはや伝説とも言える太古の時代に遡ることになる。

そして、中国文化 五千年の歴史に登場する偉人や有名人物が、この易経から重要な示唆を得たり、その文書や意味の解釈に寄与している。

易経の元となるのものは、4500年ほど前に成立したと考えられている。

伝説上の皇帝 伏犠が3本の線からなる8個の卦を発案したのが最初だと言われている。

その後、周時代の創始者である文王は、この八卦を組み合わせた64卦作ったとされています。

また、この文王は、これら64卦に一つ一つに短い解説を書き添え、哲学書としての易経を作成した。

文王の息子である、周公は、一つの卦を構成する3本の各々の線(爻)に意味を与え、これが後に「周易」と呼ばれるようになり、所謂、「易占」の教科書の元となった。

易経が、香港やシンガポール等で現代においても積極的に活用されている理由の一つとしては、秦の始皇帝による、「焚書坑儒」から逃れ、燃やされる大難を免れたことにある。

易経は、その生まれから発展の歴史の流れを追っていくと、「哲学書」という側面と、占いという「魔術書」という2つの面を有している。


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