2014年8月16日土曜日

八卦とその意味

易における8個の小成卦は、風水において非常に重要な役割を果たす。

それぞれの小成卦には名前が付けられていており、例えば、自分の本命卦と自分が住む(住む予定の)家の卦を割り出し、その2つの卦の相性を調べる時などに用いる。

「易経」には八卦に表象する意味がいろいろ細かく書かれているが、ここでは、風水が目的なので、主としてそれぞれの卦の方位と、洛書に基づいて算出された数字について紹介。



  • 乾:創造

    切れていない3本の線、つまり陽爻3本から成る卦。
    父、一家の主人、指導者、男性、家長などに結び付けられる場合が多い。
    乾は天、空、エネルギー、忍耐を表す。
    五行では大金を表し、後天八卦における方位は北西。
    数字は6。


  • 坤:受容

    3本の陰爻から成る卦。
    母、女家長母のような女性を示す。
    坤は乾に対極する卦であり、坤の持つ可能は、乾によって導いたり活性化したりすることにより、最大限に発揮されるとされている。
    五行の要素は土で、方位は南西、数字は2。


  • 震:奮起

    一本の陽爻の上に、2本の陰爻が乗った形の卦。
    雷を表す。
    震は長男、雷を表象。
    震は、水底から姿を現し、威風堂々と空へ昇っていく龍を表す。
    強い陽爻が2つの陰爻を押し上げ、陰爻が道をゆずるさま。
    五行の要素は木。
    方位は東。
    数字は3。


  • 巽:温和

    一つの陰爻の上に、2つの陽爻が乗った形の卦。
    自然現象では「風」を表す。
    長女を表す。
    色は、茶色若しくは緑で、五行の要素は木。
    方位は南東。
    数字は4。


  • 兌:喜悦

    陽爻2つの上に、1つの陰爻が乗った形の卦。
    兌は喜び、楽しさ等を表す。
    自然現象では「湖」。
    身体では、喜びを表現する「口」を表す。
    五行の要素は金。
    方位は西。
    数字は7。


  • 艮:山
    2つの陰爻の上に1つの陽爻が乗った形の卦。 「山」という意味が示すとおり、静止、待機、孤独を表象する。 兄弟では末っ子を表す。 五行では土。 方位は北東にあたり、八宅風水では登場しないが、「鬼門」にあたる。 数字は8。


  • 坎:底知れぬもの

    1つの陽爻の上下に2つの陰爻で挟まれた形の卦。
    次男、苦難、苦労を表象する。
    易経においては、この卦を含む結果は、あまり良い意味ではない。
    四大難卦と言われる、「水山蹇(すいざんけん)」「水雷屯(すいらいちゅん)」「坎為水(かんいすい)」「沢水困(たくすいこん)」はすべて、この卦を含んでいる。
    五行では水。
    方位は北。
    数字は1。


  • 離:まとわりつく

    陽爻2つの間に陰爻が挟まれた形の卦。
    次女を表し、自然現象では「太陽」を表す。
    このことから、明るさ、稲妻、熱、乾燥を表象。
    外面は堅牢で動じないが、内面は空洞で弱いものを意味する。
    五行では火。
    方位は南。
    数字は9。



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